“頚椎性神経根症状
頚椎の退行性変化によって生じる病変で、神経根症状を呈するもの。
神経根症(radiculopathy)
神経根(脊髄前角~頸部神経根にいたる下位ニューロン)が圧迫・障害されたもの。
頚椎・上肢の位置で変化する症状
一側性に発症することが多い
後頸部~背部にかけての放散痛
肩~上腕、手指にかけての放散痛、疲労感、脱力感
手指の痺れ
支配神経分節に一致した感覚障害、運動麻痺
保存療法(牽引療法、薬物療法)で治癒することが多い
発症部位はC5/6、6/7間が大部分。上下2~3神経根の症状が合併して現れる事もある。
動作障害の特徴は神経根性の運動麻痺による筋力低下が主体。
■脊髄症(myelopathy)
脊髄そのものが圧迫・障害されたもの。頸髄レベルで圧迫されたものを頸髄症(頸部脊髄症)と呼ぶ。
原因として頚椎症、頸椎椎間板ヘルニア、後縦靱帯骨化症(OPLL)などがある
ミエロパチーハンド(巧緻性の低下・手指離れ徴候陽性・素早いグーパー運動困難)
痙性歩行
筋力低下は比較的少ない
進行例では膀胱直腸障害を伴う
しびれ、感覚鈍麻が四肢の末端部に強い(手袋型、足袋型)
動作能力低下の特徴は協調性の低下によるものが主体
保存療法の効果は期待できず、多くは観血的療法の適応”
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